地域の特性
金井区の特性
- 金井区は釜山の最北端に位置し、陸路交通の関門で、北区(ブック)、東萊区(トンネグ)、海雲台区(ヘウンデグ)、機張区(キジャング)と接している。また慶南(キョンナム)梁山(ヤンサン)市との境界で京釜高速道路及び釜山、蔚山間では国道7号線、産業道路、都市鉄道の起・終点と市内への進入路が位置している。
- 標高801.5mの金井山にある金井山城(クムジョンサンソン)は長さ17㎞、城壁の高さ1.5m~1.6mで城郭内部の面積が8.2㎢に達する 韓国最大の山城である。近くに韓国の5大寺院の一つである梵魚寺(ポモサ)があり、また地元料理と市民の休息地である山城村(サンソンマウル)がある。
- また、釜山カントリー・東莱ベネストクラブのゴルフ場と国立釜山大学が所在し、久瑞(グソ)と南山(ナムサン)は快適な住宅地として脚光を浴びている。産業施設としては中小企業が散在している錦絲(クムサ)工業団地がある。
地域が広く人口急増している地域
東の回動(フェドン)水源地と北西の金井山の間にほとんどの居住地が形成され、区の面積が地域の12.3%である65.15㎢で地域が広大である。釜谷(プゴク)、長箭(チャンジョン)、南山(ナムサン)、久瑞(グソ)、靑龍(チョンリョン)地区の大規模マンションの団地造成や住宅の建設などにより人口の増加傾向が高い地域である。
私権制限区域が広い都市・農村複合地域
開発制限区域、水源保護区域が区の面積の63%である39.24㎢を占め、私権の制限区域が広く、17の洞のうち5の洞が農村洞で、都市・農村複合地域として行政需要が多様である。区の新設に加え、住民の発展に期待する要求が高い地域である。
陸の交通の要衝地
釜山の関門として京釜高速道路、都市高速道路、産業道路及び都市鉄道1号線の起点であり、陸路交通のアクセスポイントに属する交通の要衝地である。
文化及び観光の町
韓国5大寺院の一つである金井梵魚寺は境内に散財している国家及び地方文化財を中心に天然記念物第176号の フジの群生地である鬱蒼とした寺院林と調和し秀麗な景観を成しており、金井山城とともに釜山の観光地として脚光を浴びている。
金井区の地形
山岳
金井区の山地は、基本的に太白(テベク)山脈の末端に該当し、この末端部が新生代第3期中新世から始まった北東~南西方向に軸を持つ彦陽(オニャン)断層、梁山(ヤンサン)断層、蔚山(ウルサン)断層など一連の断層運動により浦項(ポハン)付近で三つに分かれ、釜山地方に来て一段高度を下げながら対馬(大韓)海峡に集中して向かっている。
三つに分かれた山地の1つ目は梁山の元曉山(ウォンヒョサン)から始まり、金井山(801m)の上鷄峰(サンゲボン638m)、白楊山(ベギャンサン642m)、高遠見山(コウォンギョンサン504m)、九德山(クドクサン562m)、蒔藥山(シヤクサン590m)、乘鶴山(スンハクサン495m)に連なる金井山脈であり、2つ目は梁山郡日光面の達陰山(タルムサン586m)から始まり、萇山(ジャンサン634m)、金蓮山(クムリョンサン415m)、荒嶺山(ファンリョンサン427m)、影島(ヨンド)の蓬萊山(ポンネサン394m)に連なる金蓮山脈である。3つ目は、梁山郡院洞面(ウォンドンミョン)の土谷山(トゴクサン855m)から始まり、金海(キメ)の神魚山(シノサン630m)の鷄峰(ケボン393m)、龍池峰(ヨンジボン750m)、佛母山(プルモサン802m)、寶蓋山(ポゲサン479m)、加德(カドク)島の煙臺峰(ヨンデボン495mに連なる神魚山脈である。
金井区の地質
金井区は釜谷洞から杜邱洞まで南北に長く細粒の花崗岩が分布している。
結合した安山岩、流紋石英安山岩、黒雲母花崗岩を貫入しており、 結合した黒雲母花崗岩に近づくにつれ、粒度が大きくなり淡紅色長石の量は減少する漸移的な異化現象を表す。この岩は塀淡紅色細粒質で、岩塩、 カリ長石 、少量の斜長石及び黒雲母鉄鉱粒からなり、他形の粒状構造で、岩塩と長石が特性上の組織を成す。長箭洞には黒雲母花崗岩が分布している。
中央平地
蔚山構造線に位置する杜邱洞-東萊までの水營川の上流は耕作及び景観として利用され、主に田畑が分布している。この両岸には高い山が並行して急傾斜を成している。
河川
水營川(スヨンチョン)
水營川は洛東江(ナクトンガン)に続いて2番目に長い川で総延長は30Kmである。梁山郡の元曉山から発生し、金井区の仙洞、回動水源地を経て、海雲台区の栽松洞に至り、金井山から発生した温泉川と合流して、水營湾に流れ込む。
の上流には釜山市民の飲用水を供給する回動水源地があり、下流には水營湾にあるヨット競技場の水質を守るための総合下水処理場が設置されている。